【DTM入門】機材買うの巻 -pt1-
さー、これからボカロP、いやそれ以外でもいんだけどもDTM初めてみようかしら、という方向けにDTM入門についてタラタラと書きたいと思います。ズバリ今回は技法を一切すっ飛ばしてDTM歴も既に18年、色んな機材を買っては売ったり壊したりを繰り返してきた私がDTM入門として機材について説明しますよ!
その1:まずはPC買おうぜ!
単体機というか、レコーダーやミキサーが搭載されている単体のレコーダーもありますが、まずはPCを使いましょう。ていうか絶対にPCを使いましょう。余程PC音痴だったりPCアレルギー、または電磁波の恐怖を感じてらっしゃる方は別ですがね。
ちなみにPCで作業するメリットは以下
- 画面が広いので作業しやすいよね。
- 色んなエフェクターも使いたい放題だよね。
- 最近のホストアプリケーションはほんと高機能だよね。
- やる気になれば(技術があれば)家で完パケして製品クオリティーにできるよね。
- シンセやリズムマシンまで使えちゃうよね。
とまあざっと上記の様な利点が。まあデメリットも無くは無いですよ?
ちなみにPCで作業するデメリットは以下
- PC詳しくないと大変かもしれないよね。
- マシンスペックが高くないとイライラする事もあるよね。
- なんでも出来過ぎちゃうし操作も煩雑で覚えるの大変だよね。
- オーディオインターフェースとか入力用MIDI装置とかいろいろと必要(お金が物を言う)だよね。
と、こんな感じでしょうか。まあでもそんなに簡単な世界ではありませんよDTMは!なので必死に覚えろ馬鹿野郎!つうことでお次はPCでやる前提でPCについてですねー。
DTM向きなPCってどんなの?
現在PCってのはWindowsとMACてのが有ると思います。これに関しては各々のポリシーですが、業界標準的にはMACな気もします。まあしかしMACを使うメリットもデメリットもWindowsを使うメリットデメリットもあります。それはざっくり言うと「使いたいインターフェースやホストアプリやプラグイン関係がどのOSに対応しているか」っていうとこですねえ。
そこはぶっちゃけ好きにすればです。私はWin派ですが、KITOTANメンバー他二人は地味にMACユーザーです。仕事の関係上とか慣れとかいろいろありますよ。ちなみに私はMAC使ってた時代もあります。まあぶっちゃけ現在ならどちらを選んでもいいような気がしますねえ。
Windowsな理由は仕事上の都合と、あとは細かい設定などがWinの方がしやすい、という事と何よりもPC自体が安い、というところです。MACは良いコンピューターですけどねー。
DTM向けに必要なPCスペック(2013/1/28現在)
- CPUは最低でもCore i5(もちろんできたらCore i7)。
- メモリは最低でも8GB。
- HDD容量は最低1TB。
- 出来たらグラボ搭載の奴。
1についてなんですが、各種エフェクト(プラグイン)はCPUに負担をかけます。ですので地味にDTM向けPCというのはCPUが早ければ、性能が高ければ良いです。処理が重たいプラグインもザクザク沢山さして利用できますのでね。地味にPCチョイスの予算を考えるとCPUの性能をまず第一条件に考えるのは良いですよ。
2については、最近はとても容量の大きなソフトウェア音源があります。ピアノだけで30GBですとか、ドラムだけで50GBですとか、そんな感じです。これらをたくさん使いたいのであれば迷わずメモリはちょっと大目に入れておきましょう。こういった容量の大きなソフト音源は再生にあたり一時的にメモリにデータを蓄積します。
3についてですが、曲を作っていますとHDD容量が結構減っていきます。オーディオデータは結構大きいです。特に自分で楽器を弾いて録音する人はちょっと大きめに確保しておきましょう。じゃないと泣く泣く他のデータを消す、などの切ない作業が待ち受けています。地味に内部完結といって、ソフト音源だけで作り切る人はHDDそんなに必要無いような気がしますが、音源が容量大きいの使えるようにここはけちけちせずに2TB以上いっちゃったほーがエンジョイPCライフです。
4についてはそこまで重要性ありません。が、まあなんつってもDAWも画面が動く物なんでちょっとグラフィック性能が高いとストレスは多少軽減されますよ。あと、作った曲を動画投降するという目的がある人はグラボは搭載したの買った方がいいっす。動画編集はかなりPC負担が大きな作業ですし処理時間もとんでもないので。
まあPCに関してはこんなとこですねえ。音楽制作は動画制作の次にマシンスペックが高ければ高いほど良いです。ちなみに上記条件のPCはWinであればデスクトップで8万くらいでゲットできるんじゃないでしょうかね?
DTM向けにはノートPCかデスクトップPCか?
まあここはお好きな方で。自分はデスクトップですが、メリットは部品にお金を突っ込むと間違いなくノートPCより安くて高性能、というところです。
ノートPCはオーディオインターフェースと一緒に持ち歩けばモバイルレコーディングが出来ます。アウトドア派はノートでもいいかも。でもHDDの回転数が低かったりしますと(5400rpmとか)だと録音したデータにノイズ入ったりするケースもありますので、ノートPCでのDTMこそ基本的なPC知識およびデジタルレコーディング知識が有る方がいいです。特にWinノートですとこういう事が多いですねえ。Macだと割とPC性能が全体的にバランス良いのでノートだとMACのほーがいいかもです。
まあハードに自宅で攻めまくるぜ!という方は迷わずデスクトップでどうぞ!
PCの次はホストアプリケーションだ!
ホストアプリケーションというのはPCで音楽を作るためのソフトウェアです。私は現在CUBASE使いですが、メンバーの中にはProToolsの人もいます。ちなみにこんな種類がメジャーです。プロ向けから昇順です。
ProTools
その名の通りプロ道具。世界的なレコーディング業界標準です。録音したオーディオデータの編集が容易だったりします。録音された音は素直で聞こえたとおりだとかいいます。最近は色んなインターフェースを利用できるようになりましたのでかなり敷居が下がりました。録音をたくさんしたい、という人には良いかもです。それにプロ気分です。なんかアメリカンな音質な気がします。ちょっと特殊なのは一番普及しているVST・VSTiというプラグインの規格が利用できず、TDMやRTASという独自規格のプラグインが動作します。
Cubase
ドイツ製ですが、かなりユーザーが多いであろうソフト。すんごい昔にATARIというコンピューターや初期のMACの時代から存在する凄い歴史あるアプリです。特徴としてはMIDIの打ちやすさやな気がしますねー。またVST・VSTiという規格のエフェクターやソフトシンセなどを開発したのもこのCubaseを作っているSteinbergです。オーディオの扱いに関してはProToolsに惨敗します。まあ年々良くなってますけどねー。どちらかというとプロのエンジニアやミュージシャンというよりはトラックメーカーというかDTMerというか、打ち込みしてます!って感じの人に人気ありますねえ。あとMIXとかもしやすい印象です。音質はちょっと濃密なドイツトーンって感じで原音を忠実再現って感じじゃないですが好きです。そこは好みで。
Logic
こいつも歴史は古いんですが、もうAppleの製品になっちゃいました。MAC専用です。地味にあんまり使ったことないんですがすでにガレージバンドの上位版て位置づけになっちゃった感じ有ります。ガレージバンドユーザーが本格的に!っていうとこではお勧めです。なんせ安い。確か二万以下。過去はCubaseと本格的に競合してたよーなところがありますし、機能性もCubaseにたよーなもんです。音質は最近イマイチという噂も。まあでも十分な機能・性能ですよ!
LIVE
これは割と新興ですが、Ableton社のLiveです。メリットはなんつったってとにかく作業中にソフトがおかしくならねえ!ってところとリアルタイムでライブなんてしても動作超安定してていいし!みたいなとこですねえ。デメリットは操作が独特過ぎてコレ使えても他のソフト使えないところですねえ。あとバンド系の人が買っても全然意味ないソフトです。PCをリアルタイムに楽器として使うよーな、もっとも打ち込みオンリーな人向けのソフトです。KZさんとかもコレ使用してるっぽいですねえ。音質もイマイチという噂。まあ打ち込み人間すぎる人はコレいいんじゃないでしょうかね!自分はなんかにバンドルされてた奴をいれてみたことありますが操作覚えるの面倒で挫折しました。独特。
その他
まあRolandのSONNARとか他にもいろいろありますが、ぶっちゃけ個人的には上のどれかがおすすめです。なんていうかシェア的に。ボカロPさんとかならあんまり拘らずにフリーのとかSONNAR使ってる人結構おおいっぽいですけどねー。そこは大志を抱くのであれば上のどれか使おうぜって感じです。まああとSONNARとか初心者っぽいイメージでかっこ悪いです。他新興で面白いのはプレソナスのStudio Oneとかでしょうかね。コレはCUBASE作ってた人たちが独立して作った奴で今後伸びる可能性ありっす。物好きはどうぞ!
ホストアプリの次はオーディオインターフェースだ!
PCの次はオーディオインターフェースが必要です。オーディオインターフェース?それって美味しいの?という方向けにですが、オーディオインターフェースについて書きます。
オーディオインターフェースとは?
コレはPCやホストアプリケーションから音を出し入れするという物です。それってPCのマイク端子でいいじゃん?という人がいますが、DTMで利用するにはPCの奴って音が遅れて出たり、録音したらずれて録音されたり音が悪いとかあんまりよい事ありません。またASIOなどのオーディオドライバー規格がありまして、ホストアプリはそーいった規格に合わせて音を出し入れします。
ちなみに録音した音質に凄い影響がありますし、モニターするときの音質にも凄い影響が有るこだわる人には凄い重要な装置です。
んで何買えばいいんだ?
インターフェースの選択は以下の注意点があります。
- ホストアプリは何を使うか。
- PCとの接続方式(USBとかFireWireとか他とか)。
- 入出力の数。
- モニタリング
1については結構大事です。相性が多少ありますのでそこらへんは色んなレビューとか見て決めた方がいいかもですね。まあホストアプリと抱き合わせで売ってるインターフェースも有りますので、そういうのは安定性的に問題ありませんが。
2についても凄い大事です。インターフェース買ってもPCに付かなかった・・・とかは絶対にやめましょう!ちなみに低価格帯ですとUSB接続ですが、転送速度が遅くて音質がよろしく無いです。入門者向けですねえ。ちなみにUSB接続のタイプはCPUに負担かけます。FireWireの物は一時期凄い人気でしたが、MACにFireWire端子が無いのが増えてかなり生産されなくなりました。転送速度やCPU負担の面からもメリットは沢山ありましたが。最近はUSBとFireWireが両方使えるタイプも。他の接続形式としては専用ボードをPCIスロットに刺すってのがありますが、デスクトップPCオンリーです。これが安定度・音質・転送速度・PCへの負担は最も優れています。
3についてはバンドを同時に多チャンネルで録音したい人には凄い大事です。入力チャンネルが8とかあればドラムを8本のマイクで録る、などが出来るメリットがあります。後外部のアウトボードやエフェクターを沢山持ってる人は入出力多いとそういうのも同時に使えてナイスです。あとはマイクを使うか、ギターやベースを使うか、それらが繋げるか、というのが大事です。ギター弾ける人はHI-Z入力端子っていうのが有るとギターを直接ブッ刺してレコーディングできますのでチェックしてください。
4については楽器を取る人には凄い重要です。ノーレイテンシーモニタリング、というのが出来るタイプだと遅れないで演奏している音をモニターできます。出来ないタイプは演奏している音をモニターすると遅れて出てきたりしますのでミュージシャン向けじゃないです。
んでどのメーカーを買えばいいんだ?
メーカーについてですが、個人的にかっこいいというか高くて音質も良い定評のあるメーカーは以下。(10万円~)
- RME(音質最高峰)
- MOTU(結構メジャー)
- Universal Audio(音質に定評。クソ高いけど)
- Apogee(Mac専用だけどな!)
まあここらはかなりプロユースです。音質も定評あり。お値段が高いですけども。
こんな感じです。中堅から入門向けメーカーは以下。値段もやさしい。(4万円前後)
- M-AUDIO
- EDROL
- FOCUSLITE
- その他モロモロ
ここら辺は音質的にイマイチだったりすることがあります。メーカーというよりはそのモデルが定評あるかどうかってところですねえ。にちゃんねるのスレなんか見てみるとこの当たりの機種に関しての情報が多いのでチェックしてみてくださいね!まあただしかしモニターが良くないと良し悪し判別できません。
他になんかいらねえのか!
いりますが、上記で最低限ですねえ。ちなみに有ると最もいいのはヘッドフォンとモニタースピーカーでしょうかねえ。最悪コンポでもなんでもいんすよ、曲作るだけならば。自分でミックスやマスタリングまで挑戦したい、という方向けには凄い大事ですし、モニタースピーカーなんかが良いと音楽の事が良くわかります。なのでむしろ一番モニタースピーカーに金をかければいいのに、というのが持論です実は。しかし既に相当長いのでその他は次回書きます!