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オーディオインタフェース買ったので、モニター周りをもうちょい増強したくなってしまいました。

まあしかし、インターフェースは上等な物をゲットし、インターフェースとモニター間のケーブルは長らくMOGAMIの物を使っており特にふまんはねえ。115Vのステップアップトランスも使って昇圧してます。あまりする事が無い。

つうことで今回はパワードモニターADAM A7の電源ケーブルを自作してみました。

ベルデン・マリンコ・K+B

えーと、これを読んだだけでなんかを感じてしまったあなた、そうです。某プロ〇ーブルで販売されていたケーブルとまったく同じ構成でございます。

今回はモニター用なので、二本作りました。電源供給はステップアップトランスから、非常にスピーカーに近い場所にありますので長さは各75cm。

プラグとケーブルとIECコネクタ二本分で7000円くらいでした。

世界的に大量にケーブルを生産しているのは恐らくベルデンとカナレとモガミですね。ベルデンを使う理由っていうのはですね、大量生産品ではありますが、これらはプロの音響の現場にはかなり利用されているメーカーな訳でして、なんというか「究極の無難」を目指して、っていう事ですよ。

自分は某プロケーブ〇みたいに、ピュアオーディオ製品をDISるような気持ちは無くてですね、ただ端的に言うと「高いな」って思ってるくらいでして、そういう背景もありまして現場向きメーカーの品は安くて良い品なので使ってみるっていうスタンスです。

プラグ類は非メッキで。っていうのはやはり癖が無いからですね。金はどこかの帯域がとてもリッチになってしまったり、またロジウムメッキのものなどはやたらハイスピードに聞こえてしまったり、高域が強くなってしまったり、そういう事が実体験であるからです。

別にピュアオーディオで高域がたりねえ、とか低域が不足していて、とかいうならメッキ物を俺は使います。しかし今回はモニタースピーカーの調整。癖の無い物を使いたいのです。

さっそくですがレビュー

自作記事は沢山ありますのですっ飛ばします。さっそくレビュー。

繋ぎかえての一番初めの印象は「濃密」です。付属品も別に悪くは無いんですが、音に広がりがあって、同時になんだかよくわからない「付帯音」といえばいいのでしょうか。音がぼやけている感じがします。

ベルデンに繋ぎかえての印象は兎に角「タイト」ですね。余計な音が消えて、定位がよりクリアに。以前よりも退屈な音になったきがしますが、これはね、モニター的には正解。

んでもって兎に角低音が出るようになりました。ケーブル類はなんのケーブルだろうと太いと低音が出てきます。しかし嫌な低音では無く、ベースやキックのディケイなど、より低域が細かくわかる様になりました。

ベースって音程が変わると突然音が小さく聞こえたりしてしまう事が依然あったのですが、それがなくなり、以前よりもキックのディティールがハッキリしています。グレート。

また、ノイズが減ったのか、やたら静かになりました。モニター周りはノイズが減るといい事ばかりです。

使い始めてすぐに、ついついインターフェースの音量を上げてしまいます。これは、以前よりも帯域がフラットに再生されている為、大きく聞こえる帯域が減った為音量をあげたくなってしまうという現象です。

これは良い傾向。

駄目なところ

ベルデンのケーブルってちょっと「モサモサ」した響きです。非常にドライ。コレが良さな気もしますが、コレが嫌いな人は嫌いですよね。俺はそーいう理由で8412を使うのを辞めました。なんかモッサリするんですよね。

でも、ダメな所ってコレくらいのもんで、以前使ってた付属品よりはモニターに適した電源ケーブルである事は間違いなし。


総じて電源ケーブル交換は上手く行きました。まだ通電して100時間も経過してないので、時間がたつとエージング後の印象が変わるかもしれません。

■2016/4/2追記
だいぶ時間が経過しましたので、エージングももう十分でしょう。やっぱり通電時間が長くなると癖が解消されましたね。モサモサした響きも特に気にならなくなりましたし、低域が凄い出てる、と感じる事もなくなりました。いや、私の耳が慣れただけかもしれませんが・・・。

やはりエージング後の印象も「モニターにはバッチリ!!」という印象は変わりません。素晴らしいです。

モニター環境が整うとミックス作業は楽になりますので、電源ケーブルが交換できるモニターなどを利用している方は試してみてはいかがでしょうか。つうことでまた来週!!アデュ!!