ういっす、佐々木です。リーダーがモニターを買いました。俺も使ってるYAMAHA MSP-5です。真似しやがって、ってちょっと思った。あと裏ではむったんとインド製の「SONODYNE」あたりを買わせて人柱に、って思ってました。いやあ、結局正しい買い物なんですがね。エンターテイメント的にどうだったのか、という点はちょっとアレですね。

まあ今回はそんな事でモニターを買ったリーダーとかモニターの鳴りに納得がいかないあなた様の為に「正しそうなモニタースピーカー設置方法」っていうのをかこうと思います。

ぶっちゃけね、コレが理解出来ていれば別にモニタースピーカーじゃない普通のスピーカーだって綺麗に鳴らせるようになりますよ。


まずは正しく再生するって事を考えてみる

いろんなメーカーの色んな製品が有りますが、好みは色々として音楽再生にはいくつかの理想が有ります。考えうる要素を一覧にしてみましょう。

f特(特性がフラットである事)
解像度が高い事
定位が良い事(音の広がりや音の場所)
前後感・スピード感(音の奥行が解る事)

まあもっとこまごましたのはあるかと思いますが、ざっとこんなところかと。

モニタースピーカーとしてはこれらは非常に重要でして、f特がフラットであればあるほどイコライジングが正しく判断できますし、解像度が高ければシンセの音作りや音源の良しあしやリバーブなどの空間処理のキメの細かさなどが解りますし、定位が良いと音がぶつからずに各パートを綺麗に処理できますし、前後感やスピード感の表現が良ければコンプレッサーなどのダイナミクス処理で各パートの前後感調整が楽です。

スピーカーはどこに置けばいいの?

大体余程の事じゃない限り、スピーカーを置く部屋は四角です。四角い部屋にスピーカーを置くと宿命的に発生するのが『定在波』です。おっすオラ〇空の必殺技じゃないんで気を付けてください。

定在波ってなんや?

これは部屋が元々持っている特性みたいな物です。要するに部屋によっては「キックの下のドゥーン」がやたら大きくなってしまっていたり、「リムショットがやたらカツカツうるせえ」だったり、まあある特定のポイントで、例えば160hzが膨らむとか、2khzが引っ込むとか、そういう特性がございます。これはどの部屋にも存在します。オーディオ再生用に設計されていない限りは。

簡単に説明すると、スピーカーの周波数特性がフラットでも、部屋の構造によって特定の帯域が数デジベルブーストされたりカットされたりします。

奇数分割法

前述の『定在波』を回避する為に、「奇数分割法」っていう方法が有ります。簡単に以下の計算をしてみましょう。

部屋の幅÷3もしくは5もしくは7もしくは9

これで割り出した数値を元にスピーカーの置き方を決定します。
この計算で出た数字の場所にスピーカーの中心を合わせて設置すると、定在波の影響が弱まります。

左右もこの距離で計測し、可能であれば前後もこの距離で設置すると良いでしょう。
以下、図を作って見ました。幅4.5m、奥行き3mの部屋での例です。

奇数分割法1

壁との距離がミソだ

スピーカーっていうのは背面の壁から距離が近いと低音がやたら出ます。大体ベースの当たりが非常に膨らみやすいです。日本の部屋はどうしても狭いので、大き目サイズのスピーカーだと低音がやたら出てしまい、キックとベースの処理に悩む事になりがち。

極力モニタースピーカーを背面の壁からは離した所に置きましょう。常識的な範囲で。大体最低でも20センチ~30センチは距離を取るべき。

角度

スピーカーの角度
モニタースピーカーの角度は、自分の頭とスピーカーの位置関係が正三角形になる様にするといいと思います。多少の前後はお好みでどうぞ。

スピーカーの高さ

スピーカーの高さ
これはあなたの耳の高さに、ツイーターとウーハーの間が来るように置くとハッピーだと思います。ただ、部屋の高さのちょうど半分のポイントにウーハーの位置が来るのは定在波の影響受けまくりなのでタブーとされています。

スピーカーの下にはインシュレーター

インシュレーター
例えばデスクトップで文字通り机の上にスピーカーを置くケースが多いと思います。そうなると左右のスピーカー同士が発する振動が双方のスピーカーに影響を与えてしまい、解像度の低下などが発生します。

んでこれをちょっとはマシにしてやろう、という事で、スピーカーの下には振動に強いブロックやレンガなどを設置し、さらに「インシュレーター」という奴を置いて上げると良いです。上の画像の奴です。

インシュレーターの素材は様々で、ゴム系と金属系があります。

金属系はシャキッとハイファイなサウンド、ゴム系はマイルドなサウンドに。上の画像の奴はオーディオテクニカ製でリーズナブルですが、金属とゴムを両方使っているハイブリッド系で、癖が無くて安くて使いやすいです。

ちなみに高価な金属系の奴も有りますが、癖というかキャラが強い物があるので、現在のスピーカーの鳴りに合わせてチョイスすると良いと思います。

ちなみにインシュレーターを「スピーカーの外側」に設置すると低域と高域が出てきます。逆に「スピーカーの内側」に設置すると中音域が出てきます。コレで地味に出音の印象が変わりますので是非ちょうどいいポイントを探ってみて下さい。

インシュレーターの位置


上記の方法を一通り試せば、仮に使っているスピーカーがモニタースピーカーじゃない場合でもより良い音質で音楽を楽しめる様になると思います。さらに高音質を、さらに精密なモニタリングをしてみたい方向けにはより高度な応用編が有りますが、長くなるので次回にでも書こうと思います。

まあ上記はあくまで一般論ですし、最終的には楽曲制作やミックス・マスタリングがしやすい環境であれば良いと思います。モニター環境を整備して、よりハイレベルなDTM生活を!!

(TEXT BY 佐々木)