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ちゃっすもうそろそろ春がやってきますね、絶賛デスマーチ中の佐々木です。思えばもう大分前のリリースになりましたが、「初音ミクの発熱」の完成までのいろいろについてちょっと語ってみたいと思います。

何!風邪引いただと!?

実はこの曲、2012年の冬には完成しておりました。リーダーとむったんとFBのグループでくっちゃべっていたところ、二人して同じ日に「風邪引いた。熱でた」と言っていました。

二人だけずるい!って思ったわけでもないですし、「馬鹿は風邪引かない」っていう迷信は信じてないし、いや、もちろんKITOTAN内で多分最も高知能・高スペックを誇る私佐々木でございますので、自己管理が成ってない社畜二人を鼻で嗤ったとかそうでもないとか。

取り合えずギターをポロポロと爪弾いておりましたら、なんか降りてきたので作曲開始です。

フレームドラムって知ってるかい?

その当時私は某有名パーカッショニストの本を読み、是非一度「フレームドラム」なるものを曲中に使ってみたいって思っていました。もっとも原始的な、パーカッションの中でももっとも古いパーカッションである「フレームドラム」。

これは要するに「鈴のついてないタンバリン」みたいな奴なのですが、その音波にはベータ波が大量に含まれておりまして、β波っていうのは言ってみれば「睡眠に入る前の脳波」という奴です。風邪引いているプチトランス状態を表現するにはなんとなくβ波じゃねえか、って思いました。

んで、「風邪引いた状態」っていうのについて色々と考えた私は、迷わずフレームドラムの音源を立ち上げ、打ち込みました。

適当にギターを重ねる

いっつも通り適当にギターを重ねます。実際にギターを弾いて、マイク立てるの面倒くさいって言ういつも通りの横着からアコギ音源でぽちぽちと打ち込み。

1時間程度でギターパート完成です。

変な音色使いたい

リーダーが一時期俗に言う「アイリッシュ」みたいなのにはまっておりまして、ここはいっちょリーダーよりも上手にアイリッシュしてやろうという嫌味なサディストぶりを発揮して、アイランド系のバイオリンみたいな音色を使いました。

思いのほかフィット。

ドラム打つ

いつもどおりJazz系のドラムをぽちぽちと打ち込み。30分くらいで終わった。

鼻歌歌いながら

歌メロを決めました。同時進行で歌詞を書く。大体1時間くらいで出来ました。

三時間くらいで大体出来た

たまにあるのですが、奇跡のようなスピードで一曲できちゃいました。歌付きで風邪引き二人にデモを聞かせたところ「やるじゃん」くらいの反応で特にほめても貰えず寂しい気持ちになった私。

そしてこの曲は約一年放置されるのでした。

何故か日の目を見る

そして2013年冬。凍える真冬の季節に雪を溶かすほどの情熱で新曲を制作する私とリーダー。新曲はかなりいい感じなってきましたが、私がリーダーに「おい、動画の素材頑張れよ」というと、何故か弱気な表情を浮かべるリーダー。

動画が出来ないので新曲をUPできない私たちは苦肉の策として、「一枚絵で良さそうな曲UPしちゃおうぜ」というプランを打ち出します。

そこでほぼ完成していた「初音ミクの発熱」をリリースする事にしました。1時間くらいでざっくりとMIXを仕上げ、音を二つくらい足した私。リーダーは私の横で泣きながら絵を描いています。

絵の完成と同時に動画制作に取り掛かり、歌詞を載せ、なんだかんだ二日くらいで完成した「初音ミクの発熱」。他の曲も一日二日で完成したらいいのに!って思います。